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2008年7月11日 (金)

イージス艦情報漏えい

(Mainichi Japan) July 10, 2008

MSDF officer pleads not guilty over info leak on Aegis-equipped destroyer

イージス艦情報漏えい:3佐、無罪を主張…横浜地裁初公判

Maritime Self-Defense Force Lieutenant Commander Sumitaka Matsuuchi leaves the Yokohama District Court on Thursday.

横浜地裁を出る松内純隆・海上自衛隊3等海佐=2008年7月10日午後0時37分、高橋直純撮影

YOKOHAMA -- A high-ranking officer with the Maritime Self-Defense Force (MSDF) pleaded not guilty Thursday to leaking highly confidential information on an Aegis-equipped destroyer to a colleague.

"I never thought that my actions would be illegal," Lieutenant Commander Sumitaka Matsuuchi, 35, said as he entered his plea during his first hearing at the Yokohama District Court.

Matsuuchi, who belonged to an MSDF division responsible for developing and managing systems for vessels, was in a position to handle highly confidential information regulated by the law on the protection of confidential information relating to the Japan-U.S. Mutual Defense Assistance Agreement, according to the indictment.

He copied figures and other detailed information on an Aegis system, which is designated as highly confidential information, to his personal computer sometime around May 2002, prosecutors said.

Matsuuchi, who was a lower-ranking officer at the time, is accused of further copying the information to a CD around August that year and sending it to another lieutenant commander who was not empowered to handle confidential information.

Prosecutors allege his actions constitute leakage of highly confidential defense information obtained through official duties.

Matsuuchi admitted having sent the CD to the lieutenant commander, who then served as an instructor, but denied that he broke any law.

"My duty at the time was maintaining and managing conventional destroyers, not Aegis-equipped destroyers. I never thought sending the information to the instructor, who had undergone training on Aegis systems in the United States together with me, was illegal," he told the court.

"The defendant only complied with a request made by the instructor who was a higher-ranking officer. The instructor also underwent the necessary training and was qualified to handle confidential information," his defense lawyer said.

単語:

(Plead=裁判で申し立てをする) (guilty=有罪の) (illegal=法で禁じられた、違法の) (confidential=秘密の)

(Lieutenant=中尉 発音注意 ルーテナントと発音される (commander=指揮官) (empower=~する権利を与える)

(Prosecutor=検事、検察官) (allege=裁判で主張する、申し立てをする) (constitute=~を構成する)

(leakage=漏れ、秘密の漏洩) (defendant=被告人、被告) (compile=編集する)

日本語のオリジナル文章(毎日新聞7月10日号より引用):

海上自衛隊内で秘匿性の高い「特別防衛秘密」(特防秘)のイージス艦情報を漏えいしたとして、日米秘密保護法違反罪に問われた3等海佐、松内純隆(すみたか)被告(35)=休職中=の初公判が10日、横浜地裁(栗田健一裁判長)であった。松内被告は起訴事実の認否で「私の行為が保護法に違反するとは考えもしなかった」と述べ、無罪を主張した。公判では、どのような相手に情報を伝えることが同法上の「漏えい」に当たるのかが争点になる見通しとなった。

起訴状などによると、松内被告は艦艇システム開発・管理を担うプログラム業務隊(現・艦艇開発隊)に所属、防衛秘密の取り扱い者だった。02年5月ごろ、特防秘を含む隊内教育用パソコンファイルを、共用パソコンから自分のパソコンに複写。同8月ごろ、CDに書き込んで、秘密取り扱い権限のない第1術科学校教官(当時)の3佐に隊内郵便で送り、業務で得た特防秘を他人に漏らした。

松内被告は郵送を認めつつ「当時はイージス艦を取り扱う業務はしていなかった。イージスシステムの米国研修で一緒だった教官に送るのが違法とは考えもしなかった」と主張。弁護側は冒頭陳述で「被告は艦情報を私的領有してはいない。被告は当時1尉で、上位の教官から教育目的で要請されたので従った。教官も研修を受けており情報を取り扱う適格性があった。教官以降の情報拡散には関与しなかった」と主張した。

一方、検察側は冒頭陳述で▽漏えいしたファイルには、特防秘に当たる、レーダーや武器管制といったイージスシステムの性能や特徴が数値と共に記載されていた▽教官が「資料があったら送ってもらえないかな」と電話で持ちかけた▽郵送許可を求められた上司は、特防秘を含むファイルとは思わず許可した--と漏えいの経緯を詳述。さらに「複写や取り扱いが容易なファイルだったことも相まって、第1術科学校内などで広範囲に漏えいした」と批判した。

また、検察側は、特防秘と主張する数値部分などは黒塗りして証拠提出した。

日米秘密保護法は、米国提供の軍事機密を特に手厚く保護する狙いで1954年に施行された。同法違反罪での公判は初めて。CDを受け取った教官ら4人も同法違反容疑で書類送検されたが、起訴猶予処分になった。

今年3月の防衛省報告は、漏えいしたファイルが形式的には特防秘に指定されていないなど管理態勢の不備を指摘。一方で海自外部への流出は確認されなかった。【池田知広、鈴木一生】

◇イージス艦情報漏えい事件

神奈川県警が07年1月、中国人妻の出入国管理法違反事件で家宅捜索した海上自衛隊2等海曹宅から、イージス艦情報など特別防衛秘密の入ったハードディスクを発見。海自内で無許可コピーが繰り返されていたことが分かり、最初にファイルを持ち出したとして同12月、3等海佐、松内純隆被告を逮捕した。防衛省は今年3月、他の事故などの不祥事も合わせ、吉川栄治・海上幕僚長を事実上更迭、無許可コピーをした隊員や上司らを含め計58人を処分した。

◇特別防衛秘密

米国から供与された戦闘機やミサイルといった装備品の構造、性能、使用方法などに関する文書・図画・情報。日米秘密保護法に基づいて指定され、防衛省の秘密保全レベル(3段階)で最も秘匿性が高い。漏えいした場合は10年以下の懲役。未遂や過失犯も罰せられ、自衛隊員ら公務員だけでなく一般国民も刑罰対象になる。

毎日新聞 2008710日 1117分(最終更新 710日 1939分)

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